食品衛生検査
検便検査(腸内細菌検査)
食品取扱従事者
検便検査はなぜ実施するのか?
O-157による大規模な食中毒集団事件発生以来、食中毒に関する社会的関心は非常に大きなものとなっています。
食中毒対策のポイントが、衛生管理の徹底にあるのはいうまでもありませんが、同時に調理に携わる方や、不特定多数の幼児、高齢者と接する方などが病原性大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌などの食中毒を起こす原因となる細菌を持っていないか、あらかじめ把握しておくことが重要視されてきています。
腸内細菌検査は、これらの保菌状況を検査するものです。関係する職場ではぜひ定期的に検査をお受けになられるようお勧めします。
検便検査を実施する間隔は?
- 食品営業(食品の製造、加工、調理、販売等を行う営業)に従事する方は年2回以上
- 学校給食等に従事する方は月2回以上
- 同一メニューを1回300食以上又は1日750食以上提供する調理施設に従事する方は月1回以上
腸内細菌検査(検便)の検査種別
- 赤痢菌・サルモネラ属菌(腸チフス・パラチフスA含む)・O-157の3菌検査
- 赤痢菌・サルモネラ属菌(腸チフス・パラチフスA含む)・O-157・O-26・O-111の5菌検査
- 赤痢菌・サルモネラ属菌(腸チフス・パラチフスA含む・O-157をはじめとする腸管出血性大腸菌 全50種検査 ※本検査については、ホテル・病院・介護福祉施設等でご依頼されるケースが多いです。
ノロウィルス検査
ウイルス性中毒の主な原因ウイルスとされるノロウイルスの検査を行います。
ノロウイルスによるとみられる食中毒発生状況が近年明らかになってきました。ノロウイルス感染による症状は、激しい下痢、おう吐のほか腹痛、頭痛、発熱を伴うことがあります。また、ウイルスは、その特異性から常に感染しやすいように変形していきます。そのため、弊社LABOでは、新種の検出に常にアンテナをはり、その検出に努めています。
また、検査技術の向上により、検査時間(報告までの時間)短縮を図っております。
※平成9年5月30日 日食品衛生法施行規則が一部改正され、ノロウイルスが食中毒病因物質として指定されました。従来原因を特定されずにいた食中毒の多くにノロウイルスが関与した可能性があり、細菌検査に加えてノロウイルス検査を商品の事前チェック項目に導入することは、ウイルス性食中毒の防止に効果的です。
ノロウイルスの検査種別
- 1.簡易イムノクロマト法
- リアルタイムRT-PCR法と比較すると、ウイルスの型により判別が難しい場合があります。
- 2.リアルタイPT-PCR法
- 検出精度について、現在これを超える検査はありません。
また、以前は丸1日掛かっていた検査ですが、直近では6~8時間で検出可能であり、午前中にLABOに装着すれば、夜までに速報を通知いたします。
拭き取り検査
厨房衛生検査
ふきとり検査の目的
食品の品質レベルの指標として一般細菌数や大腸菌群数があります。
乳・乳製品全般、清涼飲料水等に食品衛生法で規格基準があり、都道府県の条例で指導基準がある食品があります。
基準の無い食品は、10万/g以下大腸菌群数陰性を目安としています。腐敗に近い状態の食品では一般細菌数が1000万個/1gです。
その基準や目標の数値をクリアするために、食品の製造、調理工程でどこを管理するか、どこに危害があるか、衛生的になっているかを検証するためにふきとり検査を行います。
その結果を現場にフィードバックすることにより、危害防止と品質向上に役立てることができます。
見た目の清潔さと微生物的衛生とは違います。ふきんやまな板、手指を細菌検査することにより、清掃や消毒の大切さを理解して貰うためにも効果があります。
スタンプ法による検査
まな板や包丁などの器具・器材、食品取扱い者の手指の表面の生菌数検査に使用され、小型のシャーレになどに入れた標準寒天培地面を検査材料表面に圧着することにより、材料表面に存在する汚染細菌を寒天培地に移し取り、材料表面の生菌数を把握しようとする方法です。
培地や試料の調製が必要なく、きわめて手軽であるということから現場検査に広く使用されています。
落下細菌検査
空中浮遊菌
文字通り微生物が空気中に浮遊して存在していることを総称して呼んでいます。この状態においては一般的に増殖はしませんが、落下菌として食品に付着すれば汚染の原因となります。
空中浮遊菌を測定する方法としては落下細菌試験法やエアーサンプラー法などがあります。
レジオネラ(水質)検査
健康ランド、介護施設、大きな空調設備がある建物など
体をキレイにすべき浴場ですが、レジオネラ菌の繁殖の場ともなっています。循環型のお風呂に繁殖して、たびたび問題になっている菌です。事前対策が重要で、殺菌の手法なども含めてアドバイスさせて頂きます。
手指検査
調理現場、食品工場、介護施設、病院、学校などの従事者
手形の培地を用いて手指を検査します。手洗いがどのくらいきちんとできているか、またどこが不足しているかが解かります。手洗いの効果を見たり、どの洗剤がよく効いているかの検討にも利用できます。
調理施設の方へご提案
1拭き取り検査(衛生管理状況の確認・指導)
施設内構造物、設備・機器/器具、および作業従事者の手指等を、専用機材を用いて拭き取り、所定の微生物検査を実施することにより、洗浄度や汚染度を評価いたします。
また、施設内の衛生管理状態をお客様専用のオリジナルチェック項目を作成し、確認および管理指導致します。
- 一般生菌数・大腸菌群および大腸菌・黄色ブドウ球菌など
- 拭取検査及び訪問による管理指導 現場により価格変動(交通費相談・消費税別)
2食品・食材微生物検査および保存検査
調査対象施設内で使用する原料および製品について、所定の微生物検査を実施いたします。
また、保存検査、成分分析、異物混入時の同定検査等ご要望に応じて対応致します。
食品の危害や品質劣化の大部分は「生物学的危害因子」すなわち、微生物によって惹き起こされています。
したがって、常に食品の安全性を確保し、また、腐敗・変敗等を防止するには、原料および製品の定期的な検証が必要です。
取引先など外部に検査結果を提出する場合や賞味期限設定における保存試験、品質管理を目的とした検査のほか、遺伝子レベルでの病原微生物の有無など各種試験方法を用意しております。
3その他:講習会(セミナー)
ご要望により実施、上記衛生検査結果、データなどを分析し、全体的な指導と安全衛生に関するタイムリーな講習を行います。
検査サービスフロー
検便検査/ノロウイルス検査/厨房衛生検査・手指検査/食品衛生検査/レジオネラ(水質)検査/落下細菌検査
-
- STEP1.訪問
- 当社営業マンがお伺い致します
-
- STEP2.ご契約
- ご契約時に、お申し込みシートを配布
-
- STEP3.検査のお申込
- シートに必要事項をご記入後、ファクスで送信(お客様)
-
- STEP4.受付&キットの発送
- 当社でお申込確認後、検査キットを発送
-
- STEP5.採集&返送
- キットで検体採集後、検体を返送(お客様)
-
- STEP6.検査
- 弊社LABOで検査を行います。
-
- STEP7.検査結果の発送
- 検査結果資料の発送※陽性反応が出た場合、その時点で電話にてご連絡致します。
※【厨房衛生検査】は、上記のフローとは異なり、検査員を派遣しての検体採取、検査結果判明の後、当社スタッフによる衛生指導が行われます。
検査価格は、検体数、検査回数に応じて、単価が変わります。まずはご要望を弊社担当者お伝えいただき、お見積もり依頼ください。